オフィスでの主役は人であり、そこで働く従業員にとっては一日の大半を過ごす場所でもあります。
快適なオフィス環境の創造は、安全であることが最低条件と言っても良いでしょう。
安全なオフィス空間で働くことは、ご家族の一番の願いに違いありません。
阪神淡路大震災が、もし平日の日中に起きていたら、さらに被害は拡大していただろうと言われています。
ビルの倒壊、書庫・ロッカーの転倒、コンピュータの落下など、オフィスの日常では避けられない事態が
想定されたからです。
地震は予測できても避けられません。
もしものために、ぜひ事務所内を見直してみてください。
事務所内の地震対策 その1
まず、緊急時の避難通路を確保する必要があります。
とくに非常口や通路の交差部など、非常時のラッシュを緩和させるために広くしておきたいものです。
また、せっかくの避難通路を台無しにしないために、無用に背の高い収納庫の設置や、
重い荷物の収納庫上部への保管はやめておきましょう。
転倒や収納物の飛び出しで通路をふさいではいけないからです。
事務所内の地震対策 その2
どんなにキレイに家具をレイアウトしても、地震の揺れに備えて、できるだけの耐震対策を講じるのが
安全性向上への近道です。
収納庫は引き出しがロックできるものを選び、背の高い家具は専用金具で壁や床に固定しましょう。
ちなみに、高所への物の積み上げは、1.8m程度を目安にするのがポイントです。
事務所内の地震対策 その3
収納庫は、重心が上に偏っていると簡単に転倒します。
書類などは下から順番に入れ、重いものを下に、軽いものを上に収納するのが基本です。
またキャスター付きの家具やOA機器のストッパーを確認しましょう。
コピー機やパソコンラックなどは、ストッパーを使用していないと地震時に勝手に自走してしまいます。