オフィス物件情報の収集のためにビル仲介会社に行くと、必ず賃貸事務所の物件資料を見せてくれます。
不動産会社によって物件資料の内容には多少の違いはありますが、だいたい理解しておけば大丈夫です。
物件資料は、不動産の表示規約に基づいて作成されていますので「表示しなければならないこと」や
「使ってはいけない表現」等が決められています。
間取り図は、正確なものもありますが、「おおよそこんな形(間取り)」程度に見てください。
間取り図と、実際の寸法には相違点が多くあります。「現況優先」と物件資料に記載されている場合が
ありますが、その場合は、「間取り図の作成に間違いが無いとは言えませんので、ご自分の目で
見て確認し、実際に見たものが事実です。」という意味に捉えてください。
オフィスレイアウトの際は、必ず現地調査を行い、間取り図はあくまでも参考と考えてください。
賃貸 事務所 物件資料の一例
間取り図広告を見る際に確認しておきたいポイントは以下となります。
物件種別
物件には貸事務所・店舗・倉庫などと呼ばれる種別があります。
物件概要
インターネットや雑誌などではわからなかった正確な所在地が記載されています。
また、建物の構造や主な設備、エレベーター(EV)数も記載しています。
現地案内図
本屋さんで売っている地図で見るよりも細かく作成している場合が多く、最寄り駅からの道のりや
コンビニの有無などもわかるように詳しく書かれていることもあります。
コメント
お奨めの理由や立地内容を記載しています。
駅からの所要時間
ここで記載されている所要時間は、一般的には直線距離で80mを1分と考えて計算されることが多いです。
沿線
ターミナル駅は、いくつかの電車を利用することができるため複数記載されています。
駅がたくさん使えて便利なように思えますが、逆にどの駅からも遠い場合があるので確認しましょう。
賃貸条件
同じビルでオフィスが同時に空いている場合、賃料は並べて記載しています。
賃料の他に、共益費、保証金(敷金)なども記載されており、最近は定期借家契約などもあるので
契約期間も確認しましょう。消費税込みの記載が一般的です。
方位
特にオフィス街の場合は、「南向き」と書いているのに日が当たらない場合があるので確認が必要です。
広さ
1坪を3.3uとして計算しています。建物すべての面積は、壁芯計算で表示し、
小数点以下は切り捨ててあります。壁芯計算は、壁や柱の中心線から距離を算出しているので、
実際の寸法は若干狭くなります。
入居可能日
入居できる日が記載されている場合と「建築中」「即入居」「空き予定」などオフィス物件の現在の状況を
記載している場合があります。
ビル仲介会社詳細
不動産仲介会社の住所や連絡先などが記載されています。担当者の名前なども記載されている場合が
あります。
免許番号
不動産業をするために取得する免許の番号です。大臣免許と知事免許があり、2つ以上の都道府県に
支店がある場合は大臣免許、1つの都道府県に事業所がある場合には知事免許が与えられます。
( )内の数字は更新番号で、5年ごとに更新されます。更新するごとに番号が増えていく仕組みなので、
営業年数がだいたいわかります。